アメリカでイギリスなTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のアメリカでイギリスな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月25日の時点で一番のアメリカでイギリスなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.3 1 アメリカでイギリスなアニメランキング1位
ヘタリア The Beautiful World(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (133)
923人が棚に入れました
「ヘタリア」アニメシリーズ、待望の新作! “キラ☆キラ"をテーマに、パワーアップした「ヘタリア」が帰ってきた! !

日丸屋秀和の描く驚異の大ヒットコミックス「ヘタリア Axis Powers」(幻冬舎コミックス刊)をアニメ化。
世界各国を擬人化した「キャラクターの魅力」や卓越したギャグセンス、さらに「感動」や「ときめき」まで詰め込んだショートアニメーション。

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

1話を観ての感想

ストーリーや設定の元は世界史であり、世界のさまざまな風潮、気風、風土など
国を擬人化したキャラクター達で繰り広げる歴史コメディー。
過去、4期まで作られており、個人的にけっこう好きだったりする。
ショートアニメなのでサクっと観れるのも気に入っているけれど
ブラックで風刺的な内容もあるし、ギャグも時々寒いので
好き嫌いはけっこう分かれるかもしれない。
作画も決して今風ではないしね。

でも、世界史や国際政治、地理なんかが好きな人にはオススメ。
新たに勉強になることはあまりないけれど、知ってると笑えるネタが多いのは確か。

コーヒーがないと機嫌が悪いオーストリアとか、
機能よりデザインを重視してしまうイタリアとか、
逆に機能重視で几帳面、質実剛健なドイツ、
物腰は柔らかいのに意外と頑固な日本などなど他にも今後
続々といろんな国が登場するはず。

ちなみに、これはちょこっと余談だが。
ドイツがオーストリアに勧めていたタンポポコーヒーは
やさしい味のコーヒーって感じの香りだけど、コーヒー豆は入っておらず
ノンカフェインで、しかも妊産婦が飲むと母乳の出が良くなったり
肝臓や不眠症にも良いとされる事で有名だったりするよ~

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

段々とキャラアニメになってきた

”国”を擬人化した、のんきでシュールでありながらも、結構ブラックなジョークを含んだショートアニメ。
歴史とお国柄を反映したキャラをみるのが楽しい一風変わったシリーズ作品です。

じつは5期にあたる本作。
製作スタッフが一部変更になっています。
ちょっと絵柄が濃くなったかんじですが・・・バカっぽさと毒が確実に薄くなっています。


5期まで続いて何となく、擬人化から離れていきました。
風刺的なネタは相変わらず扱いますが、”国”を皮肉っているというより、もう確立してしまっているキャラをイジっているだけになってましった様相。
ヨーロッパの中世史から近代史をベースに、危険な毒を振りまいていた前作に比べるとイキオイが無くなったなぁ・・・と思うのは、慣れてしまったせいなのか、作風が変わってしまったせいなのか。

ただ、アニメーションとしての質は向上してます。
少し丸みが増して色彩が濃くなった作画は好みのわかれるところですが、総じて安定していました。
まぁ、面白キャラを見る作品なので、作画の良し悪しはあまり関係ないのですが、1期当初の頃のお手軽感から比べると随分と”アニメらしく”なってます。

元々キャラは腐女子ウケしそうな男子キャラばかりでしたが、今作では女の子にも結構スポットがあたっていて、エピソードにも絡んできます。
これはこれで可愛いのですが、やはり無難というか毒はない話が多く、イマイチ物足りなく感じてしまいます。
というか、キャラが入り乱れて、誰が”国”で、誰が人間なのやら、よーわからん状態にw
なんか、世界観が変わってきてます。


色々と多彩になってきてますが、やっぱり枢軸3国同盟トリオ(イタリア、ドイツ、日本)がでる話が一番面白い。
この3人はキャラ立ちが抜群なうえに仲がよく、イタリアのボケをドイツや日本がフォローするという役割が出来上がっていて、コメディがサマになります。
もっと彼等の活躍を・・・と、思いますが、そもそも偶像劇的な構成で風刺をするのがお決まりなのであまり特定のキャラに寄った作り方はしないのが少し残念。
一応、主人公はイタリアなんですけどね^^


面白いは面白いですが、正直ちょっと飽きてきた感は否めない。
もっと近代の風刺など(ギリシャの破綻や中国の経済成長)も入れて黒いネタをやると面白いと思うのですが・・・・シャレで済まない気もします^^;

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

じぇりー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

擬人化、擬ネコ化に次いで・・・

擬もち化までし始めた最新(最終?)シリーズ。
どんどん女子ウケを狙っている感が強くなっている。

とはいえ、前作World Seriesに比べると、まだ各国の歴史や風習が学べる「ちょっとためになる」アニメには仕上がっていると感じた。

1話5分×20話で100分、さらにエンディングの歌をスキップすればより短い時間で視聴可能な作品なので、世界史や各国の事情等ちょっと勉強してみたい人には、おススメできる作品だ。

・・・が、致命的な欠点が。

パツ金男キャラが多すぎるのである。特に北欧、バルト三国などの国々は全員パツ金男キャラなので、登場してもテロップが出てくれない限り、誰がどの国かの判別は非常につき難い。

判別がつくようになるまでには、この100分を一体何周見ればいいのだろうか。
誰か検証してください★(ヲイ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

76.1 2 アメリカでイギリスなアニメランキング2位
BLOOD+ ブラッドプラス(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (985)
6271人が棚に入れました
沖縄県沖縄市コザに住む高校生・音無小夜は一年以上前の記憶を持たないものの、家族である養父宮城ジョージや義兄弟宮城カイ・リク、そして友人に囲まれて平和な日々を過ごしていた。
しかしそんな小夜の日常は、生き血を喰らう獣・翼手に遭遇した事で終わりを告げる。襲い掛かってくる怪物に成す術もない小夜は、辛くもハジと名乗る美貌の青年に助けられる。そしてハジに口移しで彼の血を飲まされるや一変、刀を手にし、たちまち翼手を切り伏せてしまう。そんな自らの能力に困惑する小夜だが、全てを知るハジは多くを語ってはくれなかった…。
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これから見る人は覚悟がいるかも

過去に視聴した記憶を掘り起こしながら書いてるので間違いあるかもですけど
ご容赦下さいませ。(なんか違ってたらそれとなくツッコんで頂けると幸いです)

確かSEED DESTINYの後番だったので、そのままの流れで当時視聴しました。
最初は軽い気持ちで見てたんですけど、見ていくうちにどんどん重い話になっていって、色々と考えさせられる作品でした。

敵が強いので戦闘はかなりハラハラします。
中盤の見所である{netabare}小夜の血を分け与えたイレーヌが死んでしまう{/netabare}シーンでは泣きました。
見ていて辛かったです。
{netabare}シフに感情移入すると{/netabare}割と心をへし折りにきます。

当時、自分はちょっとアニメから離れかけてたんですけど、
この作品で色々と思わされて、その後も色んなアニメを大量に視聴を続けてますねw
そういう意味では私の中でターニングポイントのアニメです。

OP/EDも素晴らしいです。4曲ずつ合計8曲あります。
OPは青空のナミダが、EDはThis Loveが好きです。
カラオケで映像有りなので割と入れるんですけど、若い人からは
「このアニメってなんのアニメですか?」って言われるんですよねぇ…悲しい
(思いっきり映像にタイトル名出てんじゃんと心の中で思いながら)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

らびえぬす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いい作品ですね

ちょっとグロテスクなシーンが多いことや、話が長すぎて中だるみしてしまうところがマイナス評価になる本作品ですが、、、、

血を題材にしているとこから、ある程度はやむを得ないかと思う。

あと、長編すぎるとの批判もあるが、例えると小説のようなストーリーなので、これもOK。 物語には起承転結があって然り。途中のスローな展開があるから全体が引き締まっていると思う。
全編、盛り上がりっぱなしの作品なんて、変化が無くて興醒めする。

要はストーリーが全部纏まっていることが重要だと思う。
本作品の場合、全ては無理なく一点に集約しており、完成度が高い作品と言える。

最後の静かな終わり方も後味が良くていい。 この後がとても気になるが、あえて完全なFINにしていないとろなど、観終わった後も楽しめる作品だと思う。

元ちとせのEDが最高にマッチしていて、最終話は不覚にもちょろっと涙が・・・・

唯一の汚点は、続編?『BLOOD-C』
アレを先に観てしまうと、本作品を観なくなる人が出てくると思う。そういった意味であれは、闇に葬って欲しい。

あ、、、『C』が好みの方にはすみません。 あくまで個人的な感想なので許してください。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本当の魔物は弱いものを虐待する人間の心

結構グロイ描写があります。覚悟して見てください。
全五十話です。
鬱な部分が半分ほどありますが、ときどき、感動するシーンが数箇所あります。
その数箇所であなたは涙を流すかもしれません。


人の生き血を吸う不死身の魔物…この物語では「翼手」と呼びます。

翼手のミイラのお腹の中から取り出された双子の赤ちゃん。
姉の名前はサヤ。彼女はお姫様のように大切に育てられます。
妹の名前はディーヴァ。彼女は狭い塔に幽閉され、実験動物としての扱いを受けます。

ある日、ディーヴァがこの館に住む人間を全て殺したのが悲劇の始まりでした。
サヤは、自分を大切に育ててくれた人たちを殺したディーヴァを恨みます。
そしてサヤは、呪われた血を持つ自分すらも恨むようになります。

それからこの姉妹の対決が、永い永い年月にわたって続けられてゆくのです。
戦いの舞台は、沖縄、ヴェトナム、ロシア、パリ、ロンドン、ニューヨーク と変わります。



アニメではディーヴァを悪として描いています。しかし、果たしてそうでしょうか?

食物も満足に与えてもらえず、一度も外に出してもらえず、実験動物のように体を切り刻まれたら…
誰だってその相手を殺したいほど恨むはずです。
ましてやディーヴァは、生まれてから教育を受けたこともなく、善悪の判断もわかりません。

おそらく、ディーヴァに優しく接していれば、悲劇は起きなかったでしょう。

本当の悪人は、ディーヴァを実験動物のように扱った人たちです。


私たち人間は、ときとして、無意識に弱いものを殺傷したり虐待することがあります。
射撃の訓練として動物をむやみに殺したり…、
自分より弱い人を虐めたり…。

本当の魔物は、弱いものを虐待する人間の心だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35

77.1 3 アメリカでイギリスなアニメランキング3位
ジョーカー・ゲーム(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (991)
5039人が棚に入れました
世界大戦の火種がくすぶる昭和初期を舞台に、帝国陸軍の“スパイマスター”結城中佐によって設立されたスパイ養成部門「D機関」の活躍が描かれている。

声優・キャラクター
堀内賢雄、下野紘、木村良平、細谷佳正、森川智之、梶裕貴、福山潤、中井和哉、櫻井孝宏、津田健次郎、関智一
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

映像もストーリーもよく練られたスパイもの<原作読了、追記あり>

本作は繊細な描写が魅力で小説や洋画(特に古い名作)のような印象の、スパイを主人公としたミステリー作品。
何回も視聴して想像や考察をしながらじっくり楽しむのが吉です。

アニメよりも実写向きと感じるような作りですし、エピソードごと時系列を入れ替えていたり、メインキャラクターを意図して見分けがつきにくくデザインしているなど、アニメとしては尖ったところもあります。

エンターテイメント的なアニメを好む人や、キャラクターの掘り下げを望む人には向かないかもしれませんが、シリアスなアニメや他の媒体の作品も好む人には逆に入りやすいのではないでしょうか。

【ビジュアル面】
キャラクター原案は三輪士郎さんで、キャラクターデザインの矢萩利幸さんがアニメの方向性に合わせてより地味なイメージに落とし込んでいます。
ことD機関のスパイ8名は全員目立たないモブ顔を設定するという方法を取りました。アニメキャラクターは一目で見分けがつくべき、という考え方からすれば思い切っていますが、機関員8名はスパイとして目立たず活動する作品なのでこれで正解だったと思います。

作画は安定感と美しさでリアリティを追求している点が最大の特長。動きもデフォルメが少なめ、色彩も暗めなので若干泥臭いイメージにもなっていて、そういう部分が好きですね。
安定した作画でキャラクターの仕草や表情が細かく、緊張感やリアルな雰囲気が途切れなかったことが一番素晴らしい点だと思います。

背景もやはりリアルで美しく、地に足の着いた映像作りがされていて、世界観をよく表現していました。


【キャラクターと声優】 {netabare}
大御所がいっぱいでしたw演技に関しては本当に素晴らしかったの一言です。

結城中佐はほんの僅かに人間味を見せることが実は少なくなく、長いスパイ活動を経てもその人間性を捨て去っていない点がかえって恐ろしいと同時に素晴らしいキャラクター。
堀内賢雄さんは感情を見せない語り口、時折見せるかすかな人間性、変装時の演じ分けなど最初から最後まで、本当に素晴らしかったです。個人的に賢雄さんはシリアスキャラがすごく好きなので嬉しかったです。

ゲストキャラクターではヴォルフ大佐と、その声を当てた銀河万丈さんがとても印象深いです。若い頃との演じ分けも好きですし、判断力に優れた面、冷徹な印象や威圧感、結城中佐に対する一種の執着などその人間性がとても感じられました。
{/netabare}


【ストーリー面】 {netabare}
オムニバス形式 で各話独立した物語として展開、八人の機関員にそれぞれスポットが当たる構成です。
あえて時系列を入れ替え最初(1,2話)と最後(12話)にキャラクターの人間性を描くタイプのエピソードを配置。3話がいきなり荒唐無稽なストーリーなのは気になるものの、話数が進むほど視聴者を引き込む作りになっており、おかげで右肩上がりに面白くなったと感じました。

そして最終話がいつも通りに始まりいつも通りに終わる、というのが実に本作らしい。そういう終わり方になるだろうとは思っていましたし、私自身それを期待していました。
スパイたちの人生にも活動にも終わりはなく、視聴者はそのいくつかの出来事を覗き見しただけと思っていましたし、時系列の入れ替えのおかげでそれが自然だと感じられました。

ラストの結城中佐の台詞は第1話最初の台詞と同じで、これが格好良かった!全体のまとまりも感じられて良かったです。
佐久間さんに対しては「これまでの考え方を捨てろ」、小田切さんに対しては「ここでの経験を忘れるな」という意味もありそうですね。
原作からは改変されているそうですが、スタッフが最後までアニメとしてより良い作品を作ろうとしたと思えて、なんとも粋で、正直燃えました。そういうアニメじゃないけどこれw
{/netabare}

【本作の2つの柱】 {netabare}
本作を1クールで展開する上での柱だと私が感じたのは「スパイの生き様」「虚構」の2つです。しかもその2つの要素は密接にリンクして、綺麗に全12話で起承転結にまとめられていました。

まず1、2話で佐久間が初めて機関員(スパイ)の「虚構」を認識します。佐久間は視聴者目線に立つ存在でもあります。
そして機関員は優秀なスパイで、その存在は「虚構」であり、影となって状況をコントロールするという、その仕事ぶりでスパイを語るという構造なのですね。
3話~7話で機関員たちが主役でないのは当然のことです。スパイの生き様は色々ですが、諜報戦から降りざるを得なくなった者だけが「虚構」を捨て去り(あるいは剥がされ)、初めて物語の主役になるわけです。
そういう意味では、軍人であることを捨て去れない風機関の人間はそもそも諜報戦に参加することすらできませんでした。

結城中佐は上に立つ人間ですし身体的ハンデが特徴になるので影にはなれませんが、逆に掴まれている情報を餌に「虚構」を構築することで状況をコントロールし、アーロンを引退に追い込んでいます。結城中佐の過去話かとおもいきや、10話の主役はアーロンさんなんですよね。
11話は三好が真木という「虚構」を被ったまま人生に幕を下ろす物語でもあり、同時に結城中佐の「虚構」が危うく崩れかける物語でもありました。ニアミスしたのがヴォルフ大佐だったら、一切偽装していない結城中佐は実体をつかまれていたでしょう。
そして、最終話では自己を捨てきれない小田切を描くことで、相対的に視聴者に機関員の「虚構」を再認識させているのです。(キャストの役名が「飛崎弘行(小田切)」になってることに今になって気がつきました。細かい!)

もともと虚構であるアニメーションでは、いかにリアリティを持たせるかが大切です。
本作は映像からはリアリティを追求しているように感じますが、実際は「虚構」を描く作品でした。本作中でキャラクターの語る偽情報すら映像が付いていたのは、視聴者を引っ掛けるフェイクだったのでしょう。原作ファンを引っ掛ける改変もあったようで、そう言われると原作がさらに気になりますw

実写ドラマでも面白いかも知れないと最初は思いましたが、人の手でゼロから創り上げられる虚構(アニメ)だからこそ、本作は魅力的なのかも。
{/netabare}


【雑感】 {netabare}
感情移入が出来ないとのめり込めない私が全話面白く見られたのは、一見淡白に見えても、ストーリー(ミステリー)の中に人情噺のような側面を必ず入れていたからだと思います。
ストーリーを引っ張るのは機関員ですが、他のキャラクターはきちんと人物描写されていて、仕草や表情も見逃せなくて毎回画面に釘付けになってました。

それから自分としては意外だったのが、三好の死がめっちゃショックだったこと。
原作ファンの方の書き込みを目にする機会があって、視聴前から知っていたのにズシンと来ました…普通なら嫌いなタイプのキャラクターなのに…
なんというか三好が、というより「人間の死」というもののあっけなさ、迷いも後悔も心の中に一切無いスパイの死に様が重かったですね。ドラマチックな演出が一切ないからこそ辛かったです…

考える頭脳があるのに日本軍人として生きると決意している佐久間、スパイとして秘密を保って死んだ三好、暗い時代に孤独と苦難の道を歩む機関員たち、それとはまた違う厳しい道を選択した小田切、誰にも見せない苦悩を抱えているであろう結城中佐。
キャラに感情移入するアニメじゃないのに私が嵌ったのは、彼らに想像の余地を残してくれているからです。
本作で何を見て何を考えるかは視聴者に委ねられています。そこがとても好きですね。
{/netabare}

本当にスタッフに恵まれた作品でした。
本作を見ているとわからないことも沢山ありましたが、本作の公式サイトには時系列表やコラム等があり、理解の助けになりました。かなり内容が充実していて頭が下がります。

振り返ると無駄な話はひとつもなかったと思いますし、繰り返し視聴するのが楽しい作品です。
こういう新作が定期的に出てくれると個人的にはとても嬉しいですね。(2016,6,27)


本日原作を読了しました。
キャリアのある作家さんだけあって読みやすく情報量も多く、描く要素も一貫していてとても面白かったです。時系列は原作もばらばらで、アニメだけではなかったんですねw
アニメ版が気に入った方には是非読んでみて欲しいです。

原作のひとつの特徴として、小説というビジュアルのない媒体だからこそ出来る登場人物の「無名性」があります。{netabare}登場するスパイ達は偽名しか付けられていませんし、スパイが主役となる物語は最後にその人物の"スパイとしての死"が示唆されることが殆どです。{/netabare}
アニメ版に私が感じた「虚構」は原作から引き継がれた重要な要素だったのですね。

アニメーションではビジュアルが絶対に必要ですから、やり方を間違えると本作の魅力を大きく損なう難しい要素だったんだなと読んでみて思いました。機関員のキャラクターデザインはとても良いバランスだったと思います。

物語としても、キャラクター数や情報量を減らしながらも物語の筋はきちんと通り、そのために原作を分解・再構築することを恐れないよく練られた作品でした。

動画配信サイトが再放送など行ってくれていることもあり、良い評価を受けているようで一ファンとしてとても嬉しく思います。
(2016.7.8追記)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 51

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ラストのセリフに痺れる

昭和初期の東京、横浜、
そして上海、倫敦で繰り広げられる、
歴史の闇に埋もれたスパイミステリー。

帝国陸軍内に創設されたD機関の暗躍。
歴史の舵取りはどこが握るのか!?
心の拠り所さえ、裏切り捨て去る、
それがスパイなのである。

スタイリッシュな映像美で魅せる、
美術や背景を見てるだけでも痺れる。
淫靡で雑多な上海や当時の伊勢丹、
ダットサン(初期の車)が最高ですね。
物語は結城中佐を軸に語られるオムニバス形式。
お勧めは「魔都」「ダブルジョーカー」です。

世界大戦の火種がくすぶる、
あの時代に興味のある方にぜひお勧め。
テーマや設定が重過ぎるように感じますが、
キャラも良く、音楽もセリフも粋な物語です。
各国の諜報機関も雰囲気持っていますね。
原作の評判も良いのでは試してみては。

最終話「XX」、
最後の結城中佐のセリフに痺れる。
見事な幕引である。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 63

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

趣の異なった『主人公最強系』?

原作未読。

ジャンルはスパイ&ミステリー系かな?
日本が世界大戦に参戦する直前頃、結城中佐の発案で作られたD機関と呼ばれるスパイ養成学校の8人の訓練生たちが活躍する話。

今まであまり見なかったジャンルなので、楽しさ半分、好奇心半分くらいで視聴開始。

まず、作画の綺麗さにビックリ。

OP、ED曲とも作品のイメージにぴったり。

登場人物の姿形に特徴が少ないため、誰が誰だか見分けにくいけど、表情が豊かな部分は高評価。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 59

74.8 4 アメリカでイギリスなアニメランキング4位
マスターキートン(TVアニメ動画)

1998年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (256)
1539人が棚に入れました
元SASのキートンがさまざまな難事件を鮮やかに解決していく推理サスペンス。原作=勝鹿北星、作画=浦沢直樹の人気同名マンガが原作。かつてイギリス陸軍特殊空挺部隊SASに所属していた平賀・キートン・太一は、現在は保険の調査員をしている。本当は考古学者をめざしており、考古学だけで食べていきたいのだが望みはかないそうにない。そんな太一は、保険の調査の仕事のほか、SASの要請や考古学の研究などで世界各地を飛び回り、数々のやっかいな事件に巻き込まれる。それらを太一はSASや考古学の研究で培った技術や知識、持ち前の機転で解決していく…。

声優・キャラクター
井上倫宏、桑島法子、永井一郎、菅原正志、辻親八、キートン山田
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

一話完結の仕事人

普段は柔和で実は…「能ある鷹は爪を隠す」キートンさん。かっこよすぎです。
離婚して未練タラタラなくらいがバランス取れてていいんでしょうか。

携帯電話などなくポケベルもあったかどうかの時代。
今の時代だと「この日本人すご過ぎww」などとすぐSNSに乗っかっちゃって顔が割れてしまうんでしょうか。

台詞で必要なことは語ってくれるので、作業しながらの「ながら観」にも最適でした。
(かわいい女の子も出てこないので画面に目が釘付けにはならないしね)
かと言って、大切な締めの部分では言葉で多くを補い過ぎず…という大人な引きの良さもありました。
味わい深くもアッサリとした一話完結式なので、そこをもっと掘り下げて長く観たいのに物足りない‼、という感覚を残す話もありました。



〜好きだった話〜

{netabare}4話・爺さん回
この老いぼれ、実は…のパターンで、婆さん回もあった。

5話・屋根の下の巴里
「人はどんな時でも学べる」というストレートな勤勉メッセージ。

7話・チャーリー
幼馴染との邂逅。最後、どんな風に受け止めていたのか。
嫉妬とか尊敬とか、…?多くを語らないで、ママへの一言が印象に残る。

12話・御婦人たちの事件
イギリスが舞台だから、ミス・マープルみたいなおばあちゃんも登場。

13話・穏やかな死
テロリストの使用する爆弾を造り続けてきた男の、ある日の気づきとは。手に汗握るスリリングさと、チョコレートの甘さと。もっと早く気づけやと言いたい。

15話・長く暑い日
キートン vs 孟犬。もうちょっと続きどうなったのか(とくに、犬のその後!)観たかった。
若き日の覇気あるキートンお父さんが、かっこよい。

18話・フェイカーの誤算
「一流の仕事人は…」が口癖の詐欺師。なんかおかしい。キートンが対決するのと思いきや、「一流」のこだわりにより二転三転。
ちょっとうまいこと行き過ぎだけど、正直者がバカを見ない話でホッとする。

19話・空へ…
めんどくさい鬱屈少年の話。
「こんなにいい天気なのに学校なんてもったいない」と言えちゃう娘はいいなあ。
平賀家が息子でなく娘なのが、何となく家風が分かるような気がする。

20話・臆病者の島
爺さんかっこいい!回。動きのキレがね。

21話・アザミの紋章
歴史上の逸話から探る人物像。見てきたかのような、個人的記憶のような演出の切り替わり、とても見応えがあった。アニメ独自の演出なのか、原作からなのか知りたいところ。巻物が動く演出はアニメだからな、面白さかな。

22話・シャトー・ラジョンシュ1944
「だんなさまのお考えになる事は、だんなさまが生まれる前から、わかっております。」
忠誠心ですよ…おとっつぁん(誰)!!(T_T)
戦火の中で採りごろの実を採りに行くとか、ほんのちょっとだけ、その気持ち分かる…。たぶん私の中のソレはみみっちいけど

25話・砂漠のカーリマン
キートン賢くかっこよすぎ。
砂漠の過酷なサバイバル。
砂漠に行く前に原作もぜひ熟読しておきたいです。でも砂漠にとても行きたくないです。

26話・家族
かつての金メダリストが夢から目覚める…冒頭のシーンが絶妙に切ない。
26話、27話、28話は面白いけどちょっと似てるかな。ヨーロッパの内紛や分断を下敷きにしていて深みが感じられるぶん、え、深刻な内容なのにもう終わり?ってなる。

33話・背中の裏町
女の求める父の姿。あえて真実を突きつけないキートンはんに惚れてまうで…

34話・瑪瑙色の時間
大人の情けなさやふがいなさを見ている子供達。たぶん私も見られてる。
「俺はもう一度立ち上がろうと思う。自分を憐れんでいる時間なんか、ないんだ。」うむ。

…しかし「瑪瑙」のグリーンて結構、人工染色されてるような…

35話・五月の恋
婆さんかっこいい回。
ここだけミセス向け恋愛漫画みたいなムードだけども。キートンの娘さんステロタイプなお節介やきだけども。

38・39話・狩人の季節
キートンと上官の邂逅。器用貧乏なんだねキートンさん。
あー、見終わっちゃった…という寂しさが募ります。
もっと長く見せて欲しいと度々感じていたものが最後に2話連続になると?時の流れは余裕をもって感じますが、そんなに内容のボリュームアップはしないものですね。むしろこれまでの一話完結の簡潔な強さを感じました。まことに勝手な話ですが。 {/netabare}


原作は、原案やら原作者やらの表記について一悶着あったらしく、長らく再版されなかったらしいですね。
とても面白かったので読んでみたいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

溢れる原作愛。音楽も最高。これぞオトナアニメ

超マニア人気作のアニメ化。原作もビデオも全巻もってても何度も見てしまう。
原作者とひと悶着あって最近まで漫画は買えなかった。
最近決着がつき愛蔵版?的な再販がはじまったのでぜひ。

お話としてはオムニバス形式。
元SAS、オックスフォード、卒?中退?なぞのままだった気がするが、の凄腕保険調査員、キートン山田(日英のハーフ)がその知能と技術をいかしさまざまな事件を解決しながら、ライフワークの考古学を極めんとする物語。
ガチンコで戦うパパ、サラリーマンの物語。
さまざまのお話があるのでカテゴリーはできない。

ついでにほかのサブキャラがメインの場合もある。
ちなみになぜマスターなのかはSASとしての技術が教官(マスター)クラスだから。
浦沢作品では正直パイナップルアーミーかこれしかない。

今となっては作画はお粗末かもしれませんが、当時はかなりのクオリティ。全盛期のマッドハウス製作。
150話くらいある原作すべてをアニメ化はさすがにできなかった。
しかし人気があったためか、相当な数の話をビデオ化の際にOVA化。後年、NHKで全話放送されました。
完全な大人向きです。ロマンに浸りたい方はぜひ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

私の人生の必読書。パイナップルアーミーも見たい。

浦沢さんの作品といえば、私にとっては「パイナップルアーミー」と本作。王道エンタメなら「ヤワラ」だが、大人で他にない独自性ならこっちだろう。


冴えない保険の調査員、その実態は元SASの特殊部隊サバイバル教官にして、考古学者になることを夢見るロマンチスト。主人公のキートンのキャラに本作の内容は凝縮していると言っても過言ではない。


キートンは有能で多くの問題を解決に導くがスーパーマンではない。その舞台がしっかり現実のヨーロッパに元づいているように、彼も地に足がついた存在だ。だから、現実の複雑さ、やるせな、決して安易な解決や救いがない面も描く。しかし、同時に夢見る心の素晴らしさ、理想を安易に捨てない人間の矜持も描く。


人間に対しても世界に対しても、積極的な面も否定的な面も描く。これが真に大人な認識と余裕といってよかろう。「ヤワラ」と同じく原作の良さを見事に映像化しているマッドハウスさんの仕事ぶりの素晴らしさも言うまでもない。


マッドハウスさんは、わかりやすい個性や作家性を誇るスタジオではないが、誠実な仕事を淡々とこなす偉大な匠といっていい、もっと賞賛されるべき会社だろう。


オススメエピソードは14話
「心の壁」

原作ではそこまで印象的なエピソードじゃなかったが、アニメはクライマックスで涙が止まらなくなった…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29

63.4 5 アメリカでイギリスなアニメランキング5位
機甲戦記ドラグナー(TVアニメ動画)

1987年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (40)
206人が棚に入れました
舞台は西暦2087年。月に誕生した軍事政権による統一国家・ギガノス帝国が地球連合に対して一方的に独立を宣言し、宣戦を布告。戦火はスペースコロニーと地球本土に拡大し、月面のマスドライバーやメタルアーマー (MA) などの兵器によって、地上の7割[3]はギガノスに占拠されていた。そんな中、スペースコロニー「アルカード」の住人である主人公・ケーン・ワカバ、タップ・オセアノ、ライト・ニューマンの3人は、ひょんなことから新開発メタルアーマー・D兵器(ドラグナー)のパイロットとして登録されてしまい、追撃部隊を撃破する。こうして、彼らはギガノス帝国の追撃艦隊と戦いながら地球連合軍本部を目指すことになる。
ネタバレ

papa0080 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

お前が主人公だったのか!

惑星間を行き来出来る程に文明の発達したSFロボットアニメ
対立の構図はやはり地球と宇宙の人々である
このいったい何番煎じなのかという問題は
もうこの際リアルロボットアニメの王道という事にしてしまおう・・・

ストーリーは前記の通りで特筆する物はないと言える
民間人が新型機に乗るのももう慣れましたよ、と
3人組のメインキャラクターは生き残ることに前向きで好感が持てる
エースのライバルが存在するが主人公達の対になる三人組のキャラが
少々コミカルな部分も持ち合わせていてこちらとのやりとりの方が見ていて面白い

この世界の人型兵器はメタルアーマーという呼称
主人公機はかなりシャープな印象で人気の出そうなデザインになっている
その脇を固める2機は、高火力支援型のゴツイ印象の機体と
珍しい電子戦用機で中々秀逸な発想であり、フォルムも特徴的で挑戦的な設定が良い

{netabare}後半の途中まで主人公達はしっかりとストーリに絡んでいたのだが
最終戦付近に近づくにつれ、どんどんと影が薄くなる
そしてライバルキャラがいつの間にかストーリーの中核を担う事になる
その姿は確実に主人公と言える物で後半も後半でまさか主人公交代とは驚かされた
いや、まあ主人公は一応そのままではあるのだが、影が薄すぎて・・・
最終戦闘にもライバルが戦っている所にいきなり現れる
そして共闘、コンビネーション攻撃をして終了

何とも主人公らしくない活躍具合の最終戦となった、これはちょっと頂けないと思った{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

見たとおり、ガンダムの正当な後継作品

サンライズが模索した新たなロボットアニメ。飛行用のバックパックを装着することでかっこいい空戦ができる。当時の流行といばそう。しかし目の付け所はいい。
不細工な3号機が総合的に最強、ダントツな高コストというのも今でも印象的。劇中でも別格扱い。最強ゆえにお約束のバージョンアップもされない。ほんのちょっとだけ。
凶悪な電子戦機で、索敵、ジャミングによるミサイル攻撃の無力化どころか相手コンピューターの乗っ取りまでできる。
スタッフも言う、D3は戦う必要がない。


肝心の作品自体のターゲット、方向性が非常に中途半端でどういうことがやりたかったのが謎である。子供向けのようでそうでない・・前身のZZ以上に製作の苦悩が伺える。初期はZZ+トップガン的なノリ。しかし後半はワタルのような荒唐無稽な子供向け。まぁだいたいバンダイのせいだろうけどさwww。
そのせいか、敵もグン・ジェムたち以外は光るやつがいない・・

それを体現していたのがライバル、マイヨ。
まったく魅力を感じないのと、何がしたいのかよくわからないキャラだった。基本自分からどうこうってのがない。
最初はまんまシャアなんだけど・・その後はネタバレになるので、観ればわかる。今の人はゲームでどうなるか知ってるでしょ。

ワタル誕生の伏線になった作品と考えるのが妥当か。
バイファムのほど子供目線でもなく、ガンダムほど大人でもない。考えに考えた結果、生まれた答えがワタルだったんだね。

ただ大張氏のOPだけでご飯何杯いけるという・・・かっこよすぎてバンダイからクレームがきてしまったのは伝説。
プラモとあまりに違ってしまうから問題になると。。。
現在ではそのOP版『通称バリグナー』として同じバンダイから買える。いい時代だと思わんかね。。
OPが汚れた英雄っぽい?それ言っちゃダメ。

ドラグナーの設計コンセプトは時を経てガンダムSEEDに受け継がれます。ちょっと感動的。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

80年代リアルロボットブームの終焉

作品的にダメだったとは思わなかったです。
放送前のコンセプト説明は初代ガンダムへの回帰でした。
ZZはリアルロボット物の象徴だったガンダムシリーズとして迷走した作品だった事は当時もよく言われてましたし。

ガンダムの位置づけの主力機D1・ガンキャノンの位置付けの支援機D2はまんまでしたが、ガンタンクではなく電子偵察機のD3ってのは結構評判になりましたよ。当時は実機P-3Cが報道なんかでよく出てましたし。

シャアの代わりにマイヨ・プラート、その妹が主人公たちと同行。ギガノス側の優位→地球側のD兵器量産型ドラグーン投入と攻勢。

確かに初代ガンダム踏襲してましたわね。
私は正直その頃はアニメに飽きてた時期だったので、それまでの惰性で見たようなもんでした。
当時は今のような多作の時代じゃないですしね。見たいものを視聴者が選ぶのではなく、作り手側の発信が視聴者側に受け入れられるかって時代。
ニッチな需要はOVAに逃げるしかなかったですが、OVAもこの時期位から盛り上がりの兆しが見えてきたって大昔の話でしたから。

でも時期的には、見る側がロボット物に飽きだした時期に初代ガンダムへの回帰と言われてもねぇ って感じだったと思います。
ガンダムブームの渦中にいた子供の成長に併せて考えると、結果は見えてたんじゃないかなと。
コレが作り手側の思惑通り人気出てたとすれば後の勇者シリーズは生まれなかったのかもしれないと思うと、失敗だった事は結果的に良かったんじゃないかと思います。(私は見てませんけどもね)
かくして金曜夕方に子供が楽しんで見るべきTVアニメ枠は、ガンプラブームを再びと商魂逞しく夢想した某社と一部の大きいお友達の魔の手から、子供たちの手に戻されたので有りましたw

 作品としてのドラグナーが当時の水準に見劣りしてたのかと言えば、そんな事も無いと思いますので、当時の物を参考に見たいなという方は見てもいいと思います。グンジェム隊という鬼畜集団も見ものではありますし、MAのデザインもナカナカいいと思います。ギガノスのダイン系なんてシンプルでイイと思います。

個人的に言えば、放送開始後の雑誌での超大型MA ギルガザムネの設定画公開で愕然とした記憶が。
因みにドラマではNHK大河ドラマ伊達政宗がヒットした時期です。
・・・ギルガザムネってw
もうね、ふざけんなってネーミングで失望しちゃって、それで見るの辞めちゃいました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

64.8 6 アメリカでイギリスなアニメランキング6位
小公子セディ(TVアニメ動画)

1988年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (21)
101人が棚に入れました
日本アニメーションの「世界名作劇場」第19作。原作は第17作の『小公女セーラ』と同じ作家バーネットの手によるもので、様々な境遇に立たされる主人公セディの姿を描いた一編。ニューヨークで暮らす明るい少年セディの家へ、イギリスのドリンコート伯爵からの使者が訪問。伯爵は死亡した長男に代わり、次男であるセディの父ジェイムズを後継ぎに決めたという。だがジェイムズも急死したため、セディがイギリスへ向かう。そんなセディを祖父の伯爵は…。

声優・キャラクター
折笠愛、宗形智子、小川真司、渡部猛、堀江美都子、阪脩

aitatesoka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ハードルを乗り越えれば楽しめるはず

この作品は「名作劇場」シリーズの中ではあまり人気のない分類になるらしい

しかし、同じ「名作劇場」のペリーヌ物語と同じ要素がかなり多く同作品を楽しめるならこちらも同様に楽しめる要素がある

ただ、キャラクターの絵柄が若干劇画のような成分を含んでいることが不評な場合もあるらしく視聴を途中でやめてしまう人もいるらしい

作画などはこの年代にしてはしっかりしているしストーリーも「小公子」がベースなので特徴的な絵柄が気にならなければ楽しめるはずである。実に惜しい作品だ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
ページの先頭へ